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コミュニティー ~人と人の距離~

人付き合いは、面倒な時もある。
でも、その面倒な人付き合いがスムーズなコミュニティーは、人は息づく温かみのあるコミュニティーだと思う。



小学5年生の頃だったと思う。
わたしは大阪の玉造と言うところにある塾へ行っていた。

当時は奈良に住んでおり、関西本線(現在の大和路線)で天王寺まで出て、環状線に乗り換え玉造まで学校が終わってから通っていた。
帰りは夜遅くなった。
多分8時ごろ。
電車の中は仕事帰りのサラリーマンでごった返していた。
いつもひとりで通っていた。

いつも同じ時間で同じ車両に乗るから、いつも会うおばさんがいた。
いつもロッテのグリーンガムを噛んでいた。

そしていつもわたしに1枚くれた。



今だと「知らない人から食べ物なんか貰ってはいけない!」って言われるのだろう。

わたしが子供の頃は、梅田へ弟を連れて父を迎えに行ったりもしていた。
幼稚園の時でも待ち合わせ時間に遅れると、ひとりで電車で幼稚園へ行ったりしていた。
電車の中でおばちゃんがミカンをくれたり、飴ちゃんをくれたりするのは珍しくはなかった。

でも、いつ頃からか。。。
知らない人と距離をおくように教えられた。

大阪や奈良なんて、ほとんど知らない人ばかり。
だから人と距離をおくのは普通のこととなった。



福井に越してきて人の距離感の近さに驚き、また心地よく思えた。

もちろん、しんどくなる時もあったけど、子供を育てる上での安心感は関西にいた頃とは全く違った。
関西の人は大多数の人が悪人で、福井の人は大多数が善人であるというわけではないと思う。
関西も福井もいい人もいればそうでない人もいる。
でも、安心感があるのはきっと、「人付き合い」の密度の違いから来る「知り合い」と言う感覚だと思う。




地域の行事の多さには本当に驚いた。
関西にいた頃は皆無といっていいほどそんな行事は無かった。

この地域の行事。
確かに面倒な雰囲気はある。
酒が飲めないわたしは基本的に人が集まる場所が嫌いと言うか恐い。。。

でも、この面倒な行事や人付き合いが、「あんしん」を地域に与えるのに効果があるのは、そうでなくなっていった関西での時間を過ごしたわたしにはすごく分かる。

人懐っこくて先ずは親しく人と接する文化がある関西ですら、人と人の距離が遠くなってしまうのはほんの短い時間だったような気がする。

何がそうさせたのか?
繰り返される凶悪な事件か?
巨大な共同住宅などがたくさんでき、多くの人が移動した為か?
教育か?
マスコミの報道の仕方か?

いや! ひとりひとりの気持ちの持ち方が変わったせいだ。
その気持ちの持ち方は、人と向き合う気持ちを持つか持たないかの違いだ。
一応、念頭にこのことを置いておいて、地域の行事や人付き合いや日頃の行動をとりたいと思う。

  by ecru-societe | 2009-01-27 00:00 | 日記 | Trackback | Comments(2)

Commented by 2ki at 2009-01-27 09:39 x
今年町内会長になって、いろんな会合や行事に参加せざるおえない立場になり、それがはじめは苦痛に思えました。
でも、何回か参加してるうちに、世代の違ういろんな人と話をしていくうちに自分の生まれ育った町があたたかい場所だと感じ、今では町内会長を楽しもうと思えてます。
Commented by ecru-societe at 2009-01-27 09:53
■2kiさん
町内会長。 お勤め、お疲れ様です。

さすが2kiさんですね。
楽しむことに関しては、本当に天才ですね(笑)。

ご苦労も絶えないことと思いますが、2kiさんの持ち前のエンジョイ力で乗り切って下さいね。 頑張れ!!(笑)

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