ディテール
ディテールも住む方のアイデンティティが感じ取れます。
でも、この辺は、本当は魔法みたいなもので・・・。
まじまじと観て感じ取ると言うよりはむしろ、そんな拘りのディテールで空間全てを構成し、
そしてその空間に身を置いた時に、ディテールたちやその他のハーモニーの中で何気に
そのアイデンティティのようなものを感じ取れる。
そんな感じの方がいい。 そうわたしは思います。
ディフォルメが効いていて誰にでも解りやすいものは、それは本当とは違うと
わたしは感じたりもします。
だから本当は詳しく説明するようなことではないのかも知れないけど、ただ、その重要性には気付いて欲しいとは思います。
喩えるなら、、、
オーケストラで「誰のバイオリンの音が綺麗!!」なんて聞き方をするんじゃなくみんなが奏でるハーモニーやリズムや音の強弱などオーケストラ全体から感じ取れるのが通常の音楽の聴き方で・・・
でも、バイオリンひとりひとりはとても大切なファクターで。
誰一人として欠けては再現のできない音や感情だったりもします。
ディテールとは演奏者ひとりひとりのようなもの。
誰かより目立ってもダメだし、おろそかになってもダメ。
そんなものだとわたしは考えます。
気付かれないけど、坦々と確実に意味を放つ。
そんな感じでしょうか。
ディテールってカッコイイ(笑)。
また、ディテールに拘ってカタチにするには、本当に多くの方のご理解が必要となります。
先ずは住み手であるお施主さまが、ディテールの意味や重要性をご存知で無いと始まりません。
当然に設計士もです。
次につくり手。
大げさでなく、目立つことじゃないのにやたらと手間が掛かったりします。
正直、めんどくさいと思われがちです。
だから、その意味をつくり手にもご理解いただかないといけません。
つくり手は一部一部が仕事で、トータルでどんな風に仕上るのかも解らなかったりしますからね。
だから、その自分のめんどくさい仕事が、みんなのめんどくさい仕事と合わさるとどんなハーモニーを奏でるのか?
そのことを知っていただき、ご理解いただく必要性があります。
つまり、いえづくりに携わる全てに人たちの理解と協力と、共感によって生まれてくるカタチがディテールだったります。
みんなが悩んで苦労して導き出せば出したほど、共感や絆みたいなものが強くなり、それによって生まれてくるディテールたちが奏でる空間は本当に上質なものになるに違いありません。
そんな細かいところ・・・なんて言わないで、一緒に考えませんか?
美しいディテールを(笑)。
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by ecru-societe | 2009-04-28 19:33 | Écru Société | Trackback | Comments(0)