シリーズ うちの次男
わたしも家内も関西出身で、家にいない時はもちろん、家にいてもカギをするくせがある。
関西では普通のことだからだ。
その影響もあってか、長男も長女もカギをするが、次男だけはカギをしない。
わたしはそれがいいことと感じていた。
カギはドアだけにかければいいのだが、それは時々、心にもかける。
知らない人や他人を信じていない行動がカギをかける行動となってしまう時もある。
そういった意味で、次男が他人を疑っていないとのことなら、それはとても素晴らしいことだ。
わたしはそう考えていた。
今日もサッカーの練習を遅くまでしていた次男が最後に家に帰ってきた。
寝る前になって家内が玄関ドアを調べたところ、今日もカギがかかっていなかった。
そう、次男である。
家内は次男に怒っていた。
「ちゃんとカギをしなさいって言ってるでしょ!何度言えばわかるの!!」
次男を呼んでわたしが話を聞いた。
「ゲンはなぜカギをしないの?」
『何か・・・忘れてしまう』
「ドロボウなんかそんなに来ないって思っているの?」
『ドロボウが来るかどうかは分からないけど、何か忘れてまう』
「パパはゲンがドロボウなんか来ないよ!って考えてるなら、ゲンがカギをする必要は無いと思ってる」
「ドロボウが来るって思っている人がカギをすればいいことやからね」
「それにドロボウなんか来ないって考えはとても素晴らしい考え方やとも思う」
「でも、ゲンがカギをした方がいいって考えてて、でもうっかりしてしまうのだとしたら・・・」
「それはうっかりするよりしっかりした方がいいと思う」
「だから今日はゲンがどう考えてどう行動するかを決めない?」
『分かった』
「じゃあどうする?」
『カギをするようにする』
「本当にいいの?カギをしないって考えも素晴らしいと思うよ!」
『うん。でも、カギをする』
「分かった。だったらちゃんとカギをしてね」
『うん。分かった』
ドアにカギをすることで、心にカギをしてしまわないように。
今後も素直な次男であって欲しい。
by ecru-societe | 2010-08-10 22:22 | 家族・地域 | Trackback | Comments(0)