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透明性=解りやすい(?!)

『透明性がある解りやすい政治をして欲しい』
ニュース番組の路上インタヴィユーでサラリーマンが言う。

『透明性』や『情報公開』は現代では当然に重要なファクターだ。
本当の意味での信頼関係はそこから始まる。
しかし、『透明性』を探求することは必ずしも分かりやすくなる訳ではない。
その内容が難しければ難しいほど、また固定概念や曲がった教育を受けてきたコトが強ければ強いほど、その透明化され出てきた情報の理解の仕方は難しくなる。

つまり、透明化され公開された情報は、正しい知識を持った者でなければ消化できず、むしろ理解が難しいコトになると自分は思う。

それは情報を(感覚として)分かりやすくするする為には、全てを開示するのではなく意訳した(ブレイクダウンした)情報を開示することになるからだ。(情報調整)

例えば住宅産業で喩えると、『坪単価』という言葉がある。
実はこの『坪単価』。
建築基準法の床面積のように一定の決まりにより算出する指数ではなく、その計算の仕方は各社それぞれである。

エンドユーザーにとって『坪単価』は建物が高価か安価かを判断するのに分かりやすい便利な言葉として使われているのをよく目にする。

しかし、業界にいるわたしにとっては、『坪単価』という言葉は全く透明性の欠けた『紛らわしい言葉』である。
本当の『透明性』とはそんなことではない。

『透明性』は『分かりやすい』わけではなく、『透明性』は『解りあえる可能性がある』ということは知っていて欲しい事実である。

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  by ecru-societe | 2007-03-16 00:23 | 日記 | Trackback | Comments(0)

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