Less is more
『能面のような顔』とは無表情な顔や端麗な顔立ちを意味します。
端麗は別として、『能面』は無表情でしょうか?
確かに表情を見ていると笑っているような、怒っているような・・・表情が無いような・・・でもよく観ると薄っすら立体感があるんですね。 そして光の当たり方で微妙な表情が出来ます。
この『微妙』が重要だとわたしは思いました。
能面自体に強く表情を出してしまうと、その表情での情景でしか使用することが出来ませんが、この角度や観る人の心情によって見え方が変わる『能面』は演じる人の演技力で無限の可能性があります。
そこに日本の芸術のすばらしさがあるとわたしは思うのです。
◆ミース・ファン・デル・ローエ
[Mies van der Rohe] (1886~1969)
有名な建築家である、ミースも『 Less is more 』という言葉を残しています。
そのことをこの『能面』からも感じたのです。
より少ないことは、より豊かなことであることを意味した『 Less is more 』が表情、主張が一見して少ない『能面』が豊かな表情を見せるのだと感じたのです。
『主張しない住宅建築』はひとつの選択だと思います。
住む人がその時々で表情をプラスしていく。 住む人が変化に応じて色を付けていく。 住む人と住まいが成長していく。
『主張しないことを主張する住宅建築』という選択も可能性があり面白いと思います。
あなたにふさわしい『住宅』とは、どんなスタイルですか?
よかったらエクリュに教えていただけませんか?(笑)
by ecru-societe | 2007-06-14 00:00 | 住 (建築・インテリア) | Trackback | Comments(0)