15M/Mの攻防
日本建築は昔から外部環境を内部空間に導く工夫がなされてきた。
自然を敬う日本の文化と、気(空気・大気・息吹)などを止めること(固定)を嫌う日本人の考え方、風土などが建築に影響したと考えられる。
エクリュはそういった建築文化を用い、広がりを空間に与え、開放感を生むために内外をつなげるデザイン手法を利用している。
この写真。
内部と外部がつながって見えます。
種明かしをすると、、、床のレベル(高さ)や色合いなどをあわせているからです。
また、窓枠を設けずクロスを巻き込み納めることで、内側の壁を外壁につなげて見えてくる工夫などをしています。
しかし、ガラスをはめ込む時のサッシの構造上やサッシ強度上、たて枠と上枠に15mmのアルミの部分が出てきてしまいます。
コレがなくなると・・・
たったこの15mmが無くなるだけで、想像をはるかに超えたつながりを得ます。
たった15mm。 されど15mm
15mmの攻防。
それがコレです。
この15mmがすごいこと。
あなたは解りますか?
by ecru-societe | 2007-07-03 23:10 | 住 (建築・インテリア) | Trackback | Comments(0)