世界の人口・資源の量・CO2の量などから観る住宅
1分間に140人のペースで増えているそうです。
それに伴い世界の石油などエネルギーの消費量も年々増え、CO2の排出量も増えます。
石油の需要がどんどん上がるのだから、ガソリンの急速な値上げもうなづけます。
そして、それにより物の値段があがります。
この影響は、自分達がいる建築業界も例外ではなく・・・
わたしが学生の頃、大学で『建築の質』ということを習いました。
教授曰く、建築の質は5つの要素で表されます。
この事は、エクリュ(Écru Société)も住宅などを設計する上で念頭においていることです。
「社会性・芸術性・機能性・経済性・生産性」
以上の5要素がコレにあたります。
物の値段があがり、エネルギーの金額も上がっていくことが世界情勢からも占える今日において、社会性やランニングコストからみる経済性に軸足をおいて考えないと、長い目で観てお客様のご満足を得る住宅にはなり得ないと思います。
前回もブログに書きましたが、何事もバランスが大切です。
5つの要素がバランスされることが重要で、何かのために何かを全て犠牲にしてしまっては、それこそ質のいい建築とはいえません。
ただ、目先のニーズだけではなく、200年とまでも行かずとしても60年などといった長期的展望と、自分達を取り巻く様々な情勢などから潜在的ニーズを的確に引き出していくことが、今後の住宅計画により重要となってきているのだということは、間違いないと感じます。
むやみやたらと消費していくスクラップ&ビルドの時代は遠に終わっています。
長くお客様に喜んでいただける住宅こそ、質のいい住宅と言えます。
そんな時代だと思います。
by ecru-societe | 2008-07-05 13:27 | 住 (建築・インテリア) | Trackback(2) | Comments(0)
誰に必要とされるか? どんなニーズにお応えできるのか? 自分達の持てる能力でどんなお役にたてるのか? それを見失わなければ、きっと大丈夫。 『現実は真実の敵』かぁ~。。。なるほど。。。 ようはバランスなんだろうな。 何事も総合的であることが大事だからなぁ~。 * * * 自分達も環境問題を考えなきゃいけない。 今日、自分達が出来る環境問題への取り組み方が観えた。 お客様の潜在的なニーズと一致してきそうな雰囲気を感じた。 やはり話は聞いてみ...... more
久しぶりに建築の話でもしようかな。。。 200年住宅って考え方で政策をまとめる動きがあります。 200年住宅とは、すごーく頑丈な家をつくるって言うよりは、一定のしっかりした建物をつくり維持メンテナンスを充実させることでスクラップ&ビルドではなく、建物を長持ちさせていこうって考え方です。 以前もエクコミュで「建物の寿命」ってタイトルでせっかく長持ちするように建物が造られても、文化的で貴重な建物でさえも短命で壊されてしまっている悲しいお話をしましたが、スクラップ&ビルドではないメンテナンスや...... more