2006年 12月 27日 ( 1 )

 

畳の呪縛

多くの日本人は畳の呪縛から逃れなれないでいる。

北斎か? 広重か?
そんな時代の絵とか、時代劇などのシーンでみたことが無いだろうか?
引越しか何かで荷車に家財道具を積み、その一番上に畳を載せている絵を。

昔、畳はカーペット同じように引越しをする際に、新居に持って行った。
畳を基準に家を建てたのでどこの家に持っていってもはめることが出来た。
そのなごりが910グリッドとか985グリッドとかで現在にも残っている。
部屋を帖数やユニットバスを坪数で表すのもこのなごり。

畳を基準にした考え方は、日本の住宅が部屋に完全な役割を持たさずフレキシブルに使用したことによって生まれた。

部屋名は帖数で表した。
8畳間とか6畳間とか。。。

これは日本人の考え方に『固定したモノや考えは必ず滅ぶ』という哲学があったからだ。
変化に対応できないカタチを嫌い、部屋に用途を持つことを嫌ったと言われている。
なので、部屋はちゃぶ台を出せばダイニングになり、布団をひけば寝室になった。

ちなみに昔の建物が壁でなくふすまで仕切られているのは、空気を止めることを嫌ったからで、とにかく変化することは絶対的な前提だった。


しかし、時は進み色々なモノや考えが欧米化した。

部屋には用途が出来、部屋名はその部屋の用途で呼ばれるようになった。
ベッドルームとかダイニングルーム、クロゼット・ルームという風に。。。

でも多くの日本人は畳の呪縛から逃れられずにいる。
ベッドルームの帖数が気になる。
本当に気にしなければならないのは、帖数ではなく、どのようなベッドの配置になるのか?なのに。。。


家具文化になった現在の住宅では、平面的な広さもさることながら、家具をレイアウトした上での広がりや雰囲気が重要です。

畳の呪縛をブレイクスルーしないと、理想の空間は得ることが出来ないのです。
もちろん広さも重要ですけどね。

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  by ecru-societe | 2006-12-27 21:29 | 住 (建築・インテリア) | Trackback | Comments(0)

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