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家を建てることを考えた時に。

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昨日、関西に住む大学時代の友人から電話があった。
家の新築を考えているというのだ。
建築条件付きの土地が近所に売り出し、いい場所なので土地は欲しいのだけど、建築条件付きということでその会社で建てていいものかを調べて欲しいというのだ。

現在、エクリュが関西でのお住まいづくりのお手伝いが出来ないため、旧友からこの手の相談はよく受ける。

そして金額と平面図などが送られてきて「どうやろ?高い?」とよく聞かれる。
そんな情報では、ほとんど何も解らない(笑)。
それに高いか安いかはそれぞれの方の価値観が大きく影響するので、返答に困る。
(言いたいニュアンスはよく解るけど・・・)

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プロでも適正価格を判断するのは難しいので、一般の方だとなおのこと。
最近はインタネットで何でも価格が調べられるけど、価格が分かっても効果や得られるものの全てを理解するのは、非常に難しい。

しかし、金額と平面図などしか送って来ないのは、そもそも自分たちが家というものに何を望んで建てるのかがあまりに不明確であることだけは、かなり明確に伝わってくる。

家の良し悪しは坪単価では図りきれない。
しかし、平面図を価格をチェックさせるのは、「この広さでこの価格は妥当なのかどうなのか?」ということと、「間取りからわかる使い勝手」を観て欲しいという意味で、顕在化しているニーズがその2点しかないことを明らかにしている。

だからいつも旧友には、ニーズの種類などを伝えるが、電話やメールだけでは伝えきれないもどかしさをいつも感じる。
スカイプで打合せをするか・・・

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住まいづくりは自分を知るところにある。
自分で自分を知ることが出来れば、僕らは不要だけど、自分を知るにはカガミのような対象者が必要だ。
そのカガミが自分を明確に映し出してくれているのかどうなのかが、ひとつポイントとなる。
平面図と価格しか送って来ないようでは、潜在化した自分やニーズをほとんど掘り起こしてくれていないと感じてしまう。

いや。
もしかすると、自分を知らないままでいるというニーズに応えているのかも知れない。

「選択」は「自分」だから。
顕在化しているか潜在化しているか、そのどちらの選択も自分を表現している。

そんな中で、僕が出来る事は、やはり少しでも自分を知ってもらう方向に話をするだけで・・・
きっと(平面図と価格を送ってきた)友人の顕在化した思いには直接的に応えられておらず、友人たちにはスッキリしない反応が返ってくると思われているのだろう・・・。
そのことも知ってる。。。





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  by ecru-societe | 2013-10-15 10:04 | 日記 | Trackback | Comments(0)

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