200年住宅
200年住宅って考え方で政策をまとめる動きがあります。
200年住宅とは、すごーく頑丈な家をつくるって言うよりは、一定のしっかりした建物をつくり維持メンテナンスを充実させることでスクラップ&ビルドではなく、建物を長持ちさせていこうって考え方です。
以前もエクコミュで「建物の寿命」ってタイトルでせっかく長持ちするように建物が造られても、文化的で貴重な建物でさえも短命で壊されてしまっている悲しいお話をしましたが、スクラップ&ビルドではないメンテナンスやリニューアルを繰り返すことで建物を長く利用して行こうと言う動きです。
15年ほど前からリニューアル部などといった建物の維持やリニューアルを推進させていく部署がゼネコンさんなども増えましたが、環境問題・エコなどが差し迫って解決を求められる今日に、政治も動き出しました。
200年住宅をコンセプトに各機関が動く中、建物の性能表示などの第三者機関によるチェックや検査や保証なども着目され検討されているのだが、、、あるデーターがある。
そのデーターとは「住宅性能表示制度」に関するものだが・・・
都市部では性能表示制度が行われるようになった2000年以降からその制度を利用される方が増えているのだが・・・
郊外部ではそうではない。
ちなみに福井の場合は、地元のビルダーで建てられる方はほぼ全てと言っても過言でないくらいどなたも利用されていない。
ココであることに気付く。
例えば福井の場合、お客様と工務店さんなどの(知り合いだったり友人だったりすることもあり)信頼関係がしっかりしているため、第三者機関が入る隙間がないのだろう。
それに対し、人の距離感が遠いというか、コミュニティーなどもしっかりしていない個人主義的な都会では自己責任との考えもしっかりしている反面、2者間の信頼関係は福井ほどは築きにくい環境なのかもしれないと感じた。
しかし、法令などは第三者機関の参入を具体化して行っている。
これは必ずしも悪いことではない、お客様の費用負担は増えてはしまうけど、TQCやTQMの考え方に基づき、品質などの安定的確保につながり、あんしんにも繋がることではある。
信用や信頼は具体的でなければならないとも思う。
その一方、福井の、人を信用する風土は大事にしていきたいと思う。
▲ by ecru-societe | 2008-05-31 00:47 | 住 (建築・インテリア) | Trackback(1) | Comments(4)