ハンス・コパー

今日はNHK教育テレビの日曜美術館で「ハンス・コパー」を特集していたので、朝から見ました。
ハンス・コパーは、最近CASAブルータスでもよく見る陶芸家ルーシー・リーと深い関係がある陶芸家で、独特の彫刻のような器をつくられた方です。
作品は雑誌などで目にしたことはありましたが、今日はハンス・コパーの生い立ちなども番組で紹介されていて、どうしてそのような作品になったのか、妙に納得の行く番組づくりになっていました。
そして、いたく感動し、ブロクを書こうと思いました。

興味をお持ちの方は、実際に見に行かれる事をお勧めします。
作品の形状は、とてもインパクトがあるようにも思えますが、どこか懐かしい感じを受けました。
陶器の表面は釉薬などの飾りつけもあまりなく、優しい触感を画面からも感じます。
ちょうど、長い年月をかけて、時や水や石などに削られた下流付近にある石のような、そんなイメージを覚えました。
その雰囲気が、とても激動の生い立ちによって生み出されたカタチのように思えてくると、深い感情がわきあがります。
ハンス・コパーは大英博物館の古代の展示ブースをよく見に通われたと番組で紹介されていました。
時を越えて残るものへの探究心があったのでしょうか?
国や家族やルーツが、どこか遠い存在だった。
そんなハンス・コパーだったから時を越える作品を残せたのかもしれないと感じました。
▲ by ecru-societe | 2010-08-22 16:52 | 美術 | Trackback | Comments(0)